Heavenly Snow 2
 
「もう!カイの馬鹿!!」
艶やかなフローリングの床を睨み付けて小夜は悪態を吐いた。
手に握り締めた掃除機の延長管をブンっと振り回して思わず廊下の角にガツンとヘッドがぶつける。勢いを削がれ、小夜はふぅ…と肩の力を抜いた。
ハジはもう出勤している。
自分も、掃除機を片付けたら出掛けないと講義の時間に遅刻してしまう。
部屋の中に、カイに姿は既に無かった。
急に早めの出勤だと言いだしたハジが、わざわざいつもより豪華な朝食を準備して、部屋を後にすると、朝の弱い兄妹は気不味くリビングで顔を合わせた。
もしかしたら、ハジは気を遣って早く家を出てくれたのかも知れない。
……けれど、その気配に全く気が付かず寝とぼけていた自分も自分だ。
ハジとはすでに婚約中の仲で、沖縄の父も認めてくれていると言うのに、彼とカイとの間にはまだまだ見えない壁があって、余所余所しい事この上ない。
しかし彼らが顔を合わせるのは、これで二回目…それも落ち着いて話などしていないのだから仕方がないのかも知れないが、昨夜は二人の間に挟まれてどうにも落ち着かなかった。何れは義兄弟になるのだ…折角ハジもゆっくりして行って貰えば良いと言ってくれた言葉どおり、出来ればこの機会に少しでも打ち解けて欲しい…小夜は素直にそう思った。それに、カイの言っていた面倒な頼まれごと…何かを届ける様に頼まれたらしい…の事もしっかりと問い詰めなければ…。
それなのに自分ときたら、今朝もいつも通りのギリギリまでベッドから出られなくて…。
パジャマで恋人を見送る妹をカイは鼻先で面白そうに小さく笑い、しかしハジの用意したまるで旅館のモノと見紛う様な和朝食をちゃっかりと平らげて、小夜がベランダで洗濯物を干している間にこっそりと出て行ってしまったのだ。
「…もう!」
話は全然済んでいないと言うのに…。
「今は落ち着いてる…なんて」
それも本当の話だか分からない。
「……どうせフィリピンの地理なんて私には解らないよ…」
自慢ではないが、小夜は日本国内の地理にだって疎い。
何度も確認しなければ、都内だって道に迷う事は珍しくない。
「……もしかして…」
小夜は急に青ざめる。
もしかして…面倒な届け物って危ないお薬とかだったらどうしよう!!
小夜は慌ててそんな脳内の妄想を否定した。
昨夜、ベッドに入ってからそんな不安をこっそりとハジに零したら…
『…小夜はテレビドラマの見過ぎですよ』
と窘められた。
確かに自分でも短絡的と言うか、余りにも現実離れした発想だと反省する。
自分の兄だと言うのに、自分が信用しなくてどうすると言うのだろう。
けれど…。
危ないお薬はともかく、フラフラしていると思っていた兄が『落ち着く…』だなんて、
何をやっているのか…小夜は想像も付かなかった。
 
□□□
 
静まり返ったオフィスフロア。
さっきからずっと手元の止まったままの同僚の横顔を、ソロモン・ゴールドスミスはちらりと盗み見た。
男の目から見ても、彼は整っている。
仕事もまあ、出来る部類だろう。
勿論、自分が負けているとは一度も思った事は無かったが、しかし彼女の存在は自分達の間に目に見えない差の様なものを作っていた。別に自分を顧みて焦っている訳ではないが、残念ながら彼に対する感情に交じるのはどうやら悔しいに似た気持ちだ。
彼女は、とても愛らしくて魅力的だった。
言葉にしてしまえばそれっきりだが、彼女が彼に向ける信頼と深い愛情は自分には手の届かない価値を匂わせる。経験は豊富でも、今まで自分が恋愛だと信じ込んでいたそれは、恋愛とは呼べない代物だったのかも知れない。
そう思わせる程に…
「ソロモン?…手が止まっていますよ…」
ぼんやりしているとばかり思っていた男から逆に指摘を受けて、ソロモンは我に返った。
「……何でもありません」
「……あなたが仕事中にぼんやりするなんて珍しいですね」
「………………」
それはこちらのセリフです…そう言い掛けてソロモンは口を噤む。
どうせ彼は彼女の事を考えていたのだ。
下手に突けば藪蛇になる事は免れない。
ソロモンは黙って仕事に向かう気持ちを取り戻すとパソコンの画面に視線を移した。
しかし再び口を開いたのは、男の方だった。
「ソロモン」
「……何か?」
二人とも、顔を上げる事無く会話がつむがれてゆく。
「……面倒な事…と言うのは、どういう事なのでしょうね?」
「……………」
彼には決して珍しい態度ではないが、唐突な質問に言葉に詰まる。
いきなりに『面倒な事』とは…。
「面倒な悩み事でも?」
「いえ。そう言う訳ではなく…。…自分の事ではありません」
そこで再び言葉が途切れた。
全く…こんな解り難い質問もないだろう…。
どこの誰とも解らない誰かの面倒な状況など知る筈もない。
しかし、日頃無口な男がこうして口を開いて質問する事態は、それなりにどうでも良い話ではないのだろうと推測し、ソロモンは答えた。
「僕の場合で宜しければ…お答えできますが?」
「……貴方なら、何が面倒な事なのですか?ソロモン…」
「…そうですね。………女性絡みのトラブル…とか?…僕は滅多にそんなトラブルは起こしませんけどね…。この間の誰かと違って…別れるのも得意なんです」
「なるほど…」
さり気ない嫌味に気付いた素振りも覗かせず、男は再び黙り込んだ。
 
 
カイが突然に訪れたあの晩…あれから数日が過ぎていた。
ゆっくりして行って貰えば…そう思っていたのに、カイは小夜の目を盗む様にふらりと出て行ってしまった。
小夜は呆れ果てた様に文句を言い、『もう知らない!』の態度を取ってはいるが、しかし心の中では兄の事を酷く心配している。自分としても心配がない訳ではなく、小夜の為にも何とかしてやりたい…そう思うものの、小夜が何度カイの携帯に電話しても連絡がつかない。
出られないのか…、出ようとしないのか…。
少なくとも、まだ国内に居るらしい事しか解らない。
カイの携帯電話は旧式で国内でしか通じないのだ。呼び出しが鳴るという事は、彼がまだ国内にいるという事だろう…。しかしその携帯も本人が持っていてくれればいいのだが…。それとなく沖縄の実家にも連絡を入れてみたのだが、ジョージの元に顔は出していない様子だった。
 
じっと待つしかない身と言うものは辛い。
手の打ち様すらない。
カイの言う面倒な届け物が何かを推測するにも、自分はカイの人となりと言うものも職業も解っていない。
小夜には窘めたものの、このままでは自分まできな臭い想像をしてしまいそうだ。
フィリピン…マニラよりもっと南…。
それだけで一体何が解る?
 
しかし思い掛けず、その電話は鳴ったのだった。
 
自分用に割り当てられたデスクの上の電話が、何の予告もなく呼び出し音を上げた。
また仕事の段取りかと受話器を取ると、受付の女性社員は途惑った様子で告げた。
『…今、受付に宮城カイさんと仰るお客様がいらっしゃっているのですが…』
当然アポイントメントもなく、突然に訪れたビジネスマンらしからぬ男性に受付嬢も戸惑った様子だった。
「すぐに参ります…と伝えて下さいっ!」
ハジはそう言って受話器を置いた。急いでパソコンの電源を落とし、携帯電話を財布だけポケットに確認すると席を立った。
自分の慌てぶりを背後で不思議そうに見ているソロモンの視線が手に取るように解った。
 
エレベーターで一階に下りると、エントランスの片隅に置かれた応接セットのソファーにこの場に不釣り合いなコートの男がこちらに背を向けて座っていた。
遠目でもカイの姿はすぐに見付けられた。
取り敢えず目配せする受付嬢に頭を下げて、カイに歩み寄る。
行き交う人の数は決してく少なくはない本社のエントランスで、真っ直ぐに自分に向かって歩いてくる足音に気付いたのか、ハジが声を掛ける前にカイは後ろを振り返った。
立ち上がり小さく頭を下げる。
「…仕事中に申し訳ない」
「いえ…。そんな事は……全く…」
構わない…、けれど小夜がどれだけ兄の事を心配している事か…何とか説得して今夜はマンションに連れ帰らなくては…。
しかし彼はれっきとした成人男性で、バックパッカーをしながら世界中をフラフラできる位なのだから…見る限り…むしろ小夜よりはずっと世渡りも上手そうで何も心配しする必要などないのかも知れないが…それでも世話になった妹に一言も告げずに突然出て行ってしまうなんて…。
けれど強い口調にはなれず、
「…突然黙って出て行ってしまったと、小夜が随分心配しています…」
勿論そんな事は承知しているのか、カイは小さく苦笑を浮かべた。
「…怒ってるの間違いだろ?」
思わず図星を付かれた。しかし気を取り直す様にハジは言い返した。
「…………………。しかし…心の中では…ですね…」
「解るって…。俺の妹なんだから…」
何処か遠い目をして…ぴしゃりとカイはそう言い、ハジはついむきになってしまった事を恥じた。この間と同じだ。兄妹の間に割って入るのはどこか気が引ける…いや気が引けると言うよりも、自分にはその資格すらない様な気がした。
所詮、自分は家族ではないと…。
「……ここで込み入った話は出来ません。とにかく今夜は一緒に帰って貰います」
「…いや、家はまずい。小夜がいると煩いから…」
「煩いって…」
「…小夜に用があるなら直接小夜に電話するって…。今日ここに来たのは、アンタに用があるんだ…」
「……………」
『アンタ』と呼ばれた事に、僅かながら敵意のようなものを感じてしまうのは何故だろう。父ジョージはあっさりと二人の交際を認めてくれたものの、彼は自分の事をどう思っているのか…当然確かめた事は無かった。
もしかして、今更二人の交際に反対だから小夜と別れろとでも言うのだろうか…。
しかしカイの言葉はハジの予想とは違っていた。
「…相談に乗って欲しい事があるんだ」
相談…?
思わずハジの表情が怪訝なものに変わる。
けれどカイはそんな事はお構いなしに続けた。
「少し…時間を貰えないか…」
「………ぃ、一時間程度でしたら…」
つい言葉に詰まってしまった。
 
小夜の、兄が、直接自分に相談事?
しかもどうやら小夜にその内容は聞かせたくない…という事だろう?
この間言っていた『面倒な事』に係る話だろうか…。
十中八九間違いはなかった。
 
□□□
 
引き続き席をあける事を連絡し、ハジはカイを伴ってロビーを後にした。
流石にここでは落ち着いて話せない。
仕事の話ではない事は明らかだが、一体どういった用件なのか…ハジにはそれ以上見当もつかなかった。カイとはまるで接点と言うものがない。
あの晩も、ろくに会話さえ成り立たなかったのだ。
カイはまるで周りを気にすると言った様子はなく、行き交うスーツ姿の人々を物珍しそうにきょろきょろと眺めながら、ハジの後ろを付いてくる。
そして不意に肩を並べると、
「………流石、大企業って感じだな…。それに、アンタ呼び出して貰う時…何度も約束してるか?って聞かれて、よく解らないケド…雰囲気的にアンタ結構偉い人なんだ?」
と言って、にやりと笑った。
「……別に偉くはないですよ。受付がしつこくそう尋ねるのは、それが彼女達の仕事だからです」
答えになっているだろうか…。
「…俺が前に勤めてたトコはこんな大企業じゃなかったしな…」
誰にともなくそう呟いて、こつんと靴の裏を鳴らした。
前に勤めていた企業…それがどんなところだったのか…。
今、尋ねても良いだろうか…。
小夜が未だに、兄について語る事を渋る原因となった一つの事柄について…。
迷いながらもこんなタイミングはもう二度とない様な気がしてハジは直接それをカイに尋ねた。
「…どうして退職されたのですか?…小夜が急な事だったと…」
「…ああ。家族には心配かけちまったな。…家族には一言も相談はしなかったから。……理由と言えば、なんて言うか…性に合わなかった…と言うか」
そんな理由で?
性に合わない…と言う理由がまかり通るなら、自分だって今の仕事が性に合っている自信は無い。ただ仕事と言うものは、自分を殺しても全うするものだと思っていた。
しかし、勿論世の中はそんな考えばかりの人間ではない事も十分に解っている。
「……働いてるって実感が持てなかった。一応俺もスーツなんか着ちゃってさ、決まった時間に出社して、大人しく机に座ってさ…。月末には自分の口座に給料が振り込まれるけど…自分の労働とそれがすんなり結びつかなくてさ…」
「……はあ」
「…似合わないだろ…。そういうの…」
確かにそんな姿は、今の彼からは想像も出来ない。
カイの纏う空気は自分とはどこか正反対だった。彼が何をしているのかは解らなくとも、きっと彼が自分と正反対の生き方を選んだのだという事ははっきりしていた。
そして会社勤めをしていた当時より、きっと今の彼の方が何十倍も魅力的なのだろうという事もなんとなくだが理解出来た。
別に会社勤めが全てだとは思わない。
人の生き方は様々だ。
カイの表情は常に生き生きしていた。しかしその会話から、今は落ち着いていると言った言葉の実態が未だ少しも見えては来ない。
「……仕事ってのはさ。もっと…汗流してするもんじゃない?…俺、親父を見て育ったから…親父は自分の作った料理美味そうに食べてお客さんが喜んでくれる顔見るのが嬉しいから一生懸命働いてるんだな…ってガキの頃から思ってたし…」
「……………」
チラリと横を盗み見ると、同意を求める様な表情で逆に覗き込まれる。
確かに、沖縄に暮らす小夜の父は実に大らかで魅力的な人物だ。
OMOROと言う居酒屋を切り盛りしているが、店が繁盛するのは料理の味のみならず彼の人柄が大きいのだろうと納得できる。
確かに彼はあの父親の息子なのだ。
どうにも不遜な態度ではあっても、憎めない。
彼が小夜の兄だという事は差し引いても…。
とは言え…せめて家族に心配を掛けないように釘を刺したい気分だが、しかし彼は彼なりにきちんと考えている様でもあり、決して小夜の辛口の評価が彼の全てではないだろう事も想像出来た。
 
外に出ると、昼間とは言え十二月の風は酷く冷たかった。
コートを持って出なかった事をすぐに後悔したが今更戻る訳にはいかず、すぐ近くのカフェに吸い込まれる様にして入る。
人目を気にする訳ではないが、自然と一番奥の席に腰を落ち着けた…途端カイから唐突に切り出された。どうにもせっかちな性格な様だ。
「…何とかして、ここに行きたいんだ」
そう言ってテーブルの上に示されたメモ帳の切れ端には、銀座の住所と高級クラブの店名が書かれていた。
「……………これは?」
「……老舗で割と有名店らしいケド…。一見様お断りなんだよな…」
銀座と言えば社交場の中心で不況の世の中とは言え敷居は高い。
それに高級クラブで一見様お断りというのはごく当たり前だ。
紙面に記された店名は、男にも聞き覚えがあった。
しかし…どうしてまた…?
彼の風貌と銀座の高級クラブとではあまりにもイメージが違い過ぎる。
まさか一度そういう高い店で遊んでみたいという事なのだろうか。
それで小夜に聞かれると煩いと言っていたのだろうか…。
ハジの表情があからさまに困惑のそれへと変わると、カイは素直に頭を下げた。
「………他に相談できる相手なんてこっちに居ないし、悪いな…とは思ってる」
「いえ…しかし…」
相談されたところで…。
自分にどうしろと言うのか…。
「…向こうで世話になった人の、元奥さんって人が働いてるらしいんだ…その店で…」
「ちょっと待って下さい…」
どういう事情だと言うのだ。
「……悪い。この前言ったろ?……届け物頼まれてるって…」
「……その元…奥さんと言う女性に…ですか?」
「ああ…」
それでその店に行きたいという事なのか…。
しかしその説明では話の全体像はまるでつかめない。
「……………一体…何を…届けるって。……いえ、もう少しきちんと解るように話して頂けますか?」
ハジの言葉に、カイはやや間をあけて申し訳ない…と再び頭を下げた。
「向こうで世話になった人が亡くなって…。身寄りも無くて…。その人に頼まれてたんだ…自分が死んだら、手紙…届けてくれって…」
「……………遺言と言う訳ですか?」
「まあ…そう言う事になるのかな。…でもまさか本当に死ぬなんて思わないだろ?その時は冗談だとばっかり思ってた…」
思い出したのか、カイは急にしゅんと肩を落として頭を掻いた。
しかし、もしそう言う事情があると言うのなら…何も客として店に行かなくても、手紙を渡すくらい出来そうなものでは無いだろうか…。
「事情を話せば…」
「話したって…」
そんな穏便に済むかよ…と、カイは呆れた様に肩を竦めた。
「何度そう話しても応じて貰えない。何度通っても門前払いさ…。元ダンナの名前を出したら、余計に本人が会いたくないって言ってるらしくて…。でも客として行けば話くらい聞いて貰えるだろ?…別に手紙なんて渡さなくても俺は困らない。何度も放っておこうと思ったんだ…。でも一応、遺言だろ?…だから俺としても早々は引き下がれなくてさ…」
もしかして…。
それで頬に殴られた痣があると言う事なのだろうか…。
口調の印象以上に、彼は義理堅く…そして真面目な性質な様子が伺える。
「それはそうかも知れませんが…。仮に客として店に入れたとしても…こちらで女性を指名出来る訳ではありませんよ。…大体そう言った店には一人で行くものではありません。例えば接待とか…それこそ誰かに紹介して貰うか…です」
現実問題として、自分に相談されたところで役に立てそうにもなかった。
銀座の高級クラブなど、全く自分の守備範囲外だ。
仕事上の接待でと言うのならともかく、プライベートでそんな場所に近付く事など考えた事も無かった。ハジにとってはお酒や会話を楽しむどころか、むしろ悪戯に他人と拘る事自体が煩わしく感じられてしまうのだ。
その性質自体は誉められた事ではないのかも知れないけれど…。
そんな男に相談する方が最初から間違っているのだ。
しかし…。
しかし…。
そもそも彼の現在の仕事が何であるのか…その相手にはどういう経緯で世話になったのか…彼の言う事はまだまだ解らない事だらけだ。そんな彼の言う事をどこまで信用するのか…と問われれば、全てが真実であると言う保証は何一つなかった。
それでも…何とかしたいと思ってしまうのは、何も彼が小夜の兄だから点数を稼ぎたいという様な下心があった訳ではない。
ただ純粋に、亡くなった者の最後の願いを無かった事に出来る程、カイも…そして自分も人でなしではなかったという事だろうか…。
ハジは、深い思案顔で暫く黙り込んだ後…
「お役に立てるかは解りませんが…少し待って頂けますか?」
と、静かな声で告げた。
 
                          《続》

20121225
全然終わっていなくてすみません。でもまだ書きます(笑)
何で時間が掛かったかと言うと、ハジ小夜の絡みが無いので自分的につまらなかったのだと思います。高級クラブってのもよく解らない世界だしね…。
次回に小夜たんの出番があるかどうかも怪しいですが、ラストはラブく決める予定なので、もう少しお付き合いくださいませ。
ここまで読んで下さいましてどうもありがとうございました!!

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