□5□

その夏は、雨が降らなかった。
村の田は乾き、大地は罅割れている。
このままでは、村は飢えてこの地上から消滅してしまうのも時間の問題だ。
しかし、それも一つの…自然の理である。

□□□

「…ハジ」
薄暗い部屋の中で、優しい鈴の音にも似たまろい声音が男を呼んだ。
自らを『人身御供』だと言う少女は、その本当の意味など解かっていない様子で無邪気にハジを見詰めていた。
古びてはいたが、普段着とは違う…真っ白な絹に美しい花の刺繍を施された振袖は、彼女にとって花嫁衣裳であり、そして死装束なのだ。それでも、初めて袖を通す美しい絹はやはり少女の心を浮き立たせるのだろうか。
だとしたら、それは余りにも惨い話だ。
薄闇の中でさえ、浮かび上がるように白くしなやかな細い腕がハジを求めるように首筋に絡みつき、ふっくらとした赤い唇がつんと突き出された。
円らな瞳は恥らうように閉じて、口付けを持つばかり。
ハジは膝の上に抱いた華奢な少女の体を抱き締め直すと、求めに応じてそっと唇を与えた。うっすらと開いた互いの唇で、繰り返し啄ばむように触れては、やがて絡まり合う舌先が離れがたいかのように細い糸を引いた。
深い口付けの合間に、甘く湿った吐息が触れる。
少女は、男の黒絹のように美しい髪を何度も梳る様に指先で撫でて、その大きな橡色の瞳をうっとりと見開いてハジを見上げている。
怖くは…ないのだろうか…。
脳裏に浮かんだ疑問を見透かすような柔らかな少女の微笑み。
「…怖くは、ありませんか?……貴女は…」
人外の血を持つ化け物に差し出された言わば、生贄なのだ。例え、彼女の瞳に映るこの姿がどれだけ美しかろうと、それはまやかしの…仮の姿なのだから。
どうして?と、反対に問い返す瞳を真っ向から受けて、ハジは目を逸らした。
「本当に貴方が…あの湖の主様なの?」
「……人々は、そう呼んでいるようですが。…私は…」
「…怖くないよ。だってハジはすごく優しいから…。こんなに綺麗で、こんなに優しい人…私、ハジしか知らないもの…」
「……小夜。……私は『人』ではないのですよ」
「…それでも、…構わない。…私はハジが好き。…ハジとずっと一緒に居たい」
あの時から…ずっと好きだったの…と、胸元にしがみ付いてくる小さな少女の体を、ハジは深く腕の中に受け止めた。
それは、ハジも同じ気持ちだった。
初めて出会ったあの時から、片時も小夜の事を思わない日は無かった。しかし、自分達の間に流れる時の流れは余りにも違い過ぎて、ただ静かに見守り続ける事しか出来なかった。
小夜は、もう十七になると聞いたが、その痩せた体はまだどこか子供のようにも見えて、ハジは一瞬戸惑いながらも、彼女の白い着物の合わせにそっと手を滑り込ませた。
ハジは滑り込ませた掌でゆっくりと小夜の小振りな乳房を揉んだ。
言葉通り抵抗は無い。
けれど、慣れない様子で身を硬くする少女に、ハジは繰り返し、優しく円を描くように、愛撫とも呼べないまどろっこしさで、彼女の体を解いてゆく。
「ん…ん…ハ…ジ…」
鼻に抜けるような微かな嬌声。
「…心地良くは…ありませんか?」
ぎゅっと胸元にしがみ付いて目を閉じていた小夜はうっすらと瞳をあけて、ハジを見る。
頬が上気して真っ赤に染まっていた。
微かに首を横に振り、小夜は唇を噛んだ。
「……………ハジ……私の体、つまんない?」
躊躇いがちにそんな事を言う。
「…………いいえ。…どうして?」
「だって……、女の人はもっと柔らかくなきゃ…」
少女のそんな言葉にハジは少しだけ笑って、そっとその誤りを訂正する。
「そんな事は、ありませんよ。それに貴女は自分でそうと気付いては居ないけれど、本当に…とても美しい…」
ハジの言葉に、少女の頬が一瞬にして赤く染まった。
腕の中の少女に、ハジは改めて問い掛ける。
「…小夜。貴女は…本当に村に雨を降らせたいのですか?」
ハジは物憂げに長い髪をかき上げると、さらりと片耳にかけて、その深く青い瞳で小夜を覗き込んだ。
「うん、村の人…皆、困ってるもの。……その為に、私が選ばれて、主様にお願いに来たの」
逸らされる事無く真っ直ぐにハジを見詰め返す瞳。
「小夜は…優しいのですね」
村人に優しくされた事など無いのだろうに…。
「…………そんな事、ない…。私…私は…」
「良いのですよ…」
「ハジ…本当に、雨は降る?」
ハジは少し眉間を寄せて、静かに視線を伏せるとゆっくりと答えた。
「………それが貴女の望みなら…」
それについて、ハジはそれ以上何も言わなかった。
そして小夜にも何も言わせなかった。
そんな事は、今はもうどうでもいい話だ。
まさか、こんな形で…あの時の少女がハジの目の前に現れるとは思ってもみなかったのだ。
あの日…湖の畔で泣いている小さな小夜を見付けた日から、ハジは『人の営み』に関心を抱いた。時折は山を降りて、村の様子を遠くから伺いながら、あの少女の姿を探した。
しかし、自分と彼女では余りにも違い過ぎる。
その存在も、命の長さも…。
だから、遠くから見守るだけで良いと思っていたのだ。
きっと自分が瞬きする間にも、人間である小夜の命は燃え尽きてしまうのだろう。
その時の事を思うだけで、ハジの心は千切れてしまいそうに痛むのだ。
それなのに…。
『人身御供』など、ハジにとってみれば人間の最も愚かしい行為の一つだった。日照りが続く度、村が自然の驚異に曝される度に、村人は厄災を振り払う目的で村の年頃の娘を『人身御供』として神に捧げる。白羽の矢が立ったと…、霊的な存在に選ばれたと言えば聞こえは良いが、それは所謂匿名の指名制度と言い換える事も出来る。
選ばれるのは、村の弱者。
貧しい者、身寄りのない者、言わば厄介者を口減らしするようなものだ。
『人身御供』など…、弱い人間の気休めでしかないというのに…。
それは自然の脅威に対して余りにも弱い人間が最後に縋る行為だ。


そっと見守るだけで良いと思っていた。
しかし…。
こうなってはもう、引き返す事は困難で…。
後でどれ程辛い想いをする事になろうとも、一度抱き締めた小夜の体を手放す事は出来なかった。うっすらと開いた唇にそっと人差し指を押し当て、再び唇で塞ぐと膝に抱き上げた体をそっと押し倒す。美しい着物が広がったその上に、心細さを滲ませて素肌を隠すように身を捩る少女の腕を取る。
肌を隠す術を失い、小夜は泣き出しそうに瞳を潤ませた。
そんな表情は、ひどく幼く見える。
「…そんな風に、じっと見ないで。…恥ずかしいから…」
「小夜…隠さないで。全部…見せて。…貴女はもう、私のものなのですから…」
「ハジ…だってハジは、そんなに綺麗なのに…」
「貴女は、私の花嫁になるのです」
その意味が解かりますか?と、そっと取った腕を導いて首筋を抱かせる。
「…湖の…主様の?…私が?」
「今までどおり、ハジで構いません。村人が私を何と呼ぼうと、私は私以外の何者でもありません。私の名はハジです…」
「…ハジ」
「そうです、小夜…」
ハジは静かに笑って、自らもまた、纏っていた黒い一重の着物を肌蹴た。
痛々しい程にか細い体だった。
全身を覆う様に圧し掛かり、その肌を宥めてゆく。
一回りも二回りも小さな体は無理に抱き寄せたら折れてしまいそうな気がして、ハジははやる気持ちを抑えるように、その細い首筋に唇を寄せた。柔らかな耳朶に優しく歯を立てると、小夜の体からは瑞々しい果実の様に甘い香りがした。
鼻先を擽るそれにうっとりと目を閉じて、ハジは小夜の肌を辿った。
こんな気持ちになるのは、どうしてなのだろう。
もうずっと長い間、ハジは独りだった。その名前を呼んでくれる何者も傍らには居らず、その心は湖の澄んだ水の様に冷たくて…。
「…小夜。………小夜、…小夜」
小さく彼女の名前を呼ぶだけで、全身に痺れる様な熱が篭る。
「………ハジ。…………ずっと、一日だってハジの事を忘れた日は無かったの。私…子供だったけど、…でもまた会えるなら…死んでも良いって…」
「…小夜。もう黙って…」
ハジはゆっくりと体をずらすと、小さな胸の赤い果実をそっと唇に含んだ。柔らかなそれが舌先で触れる度に屹立して硬くなってゆく。
細い腕が凝られ切れない様に首筋を抱いた。
「あ…あん。……待って…。ハジ…変なの…私、体の奥が…」
ふるふると小刻みに震える体を、体の奥に生まれた初めての熱を、小夜はもてあましている様子だった。
「小夜…。まだ、これからです。…私の腕の中で…女になりなさい」
「…っハジ?」
優しく肌の上を彷徨っていた掌が、するりと下肢に伸ばされる。
なだらかな曲線を描く太股に触れると、ぞくりと甘い痺れが小夜の背筋を走る。
くすぐったい…ただそれだけではなく、ハジの掌は巧みに小夜の中に眠る何かを呼び覚ましてゆく。
女になりなさい…
そう言ったきり、ハジの唇は再び小夜の肌を愛しげに辿り始めた。

□□□

山の麓に住む、か弱い人間達。
そして、ハジは…彼らにとって『人身御供』を捧げるべき対象。
山の奥深く、どれ程の旱魃が続いても決して枯れる事のない湖に棲む者。
ハジにとって…
自分がどうして生まれたのかも、何者であるのかも彼の知ったところではない。ただ気が遠くなる程の長い寿命を持て余し、ただじっと水の底に潜む者。

□□□

ふわりと風が吹いた。
湖面を渡る風は、酷く涼やかだった。

「泣かないで…」
目の前の幼い少女に、ハジは手を差し伸べた。
人里離れた山奥の、青く澄んだ湖のほとり。
濡れた橡色の瞳が不思議そうに、見知らぬ男を見上げている。
辺りに人気はなく、呼吸の音すら聞こえそうな程静まり返り、まるで時間は止まってしまったかのよう…ただ涼やかな風が二人の間を吹き抜けてゆく。
それは幼いながらも、とても美しい少女だった。
見た目だけの話ではない。ハジの瞳には、その者の真実の姿しか映し出さないのだから…。
どんなに美しく着飾った娘でも、心の中が疚しければその姿は曇る。
少女は、とても美しかった。
その心のずっと奥深いところまで…。
まるで吸い寄せられるように、思わず手を差し伸べずには居られない程に…
「麓の村の子供でしょう?…どうして、こんな所で。…一人で泣いているのですか?」
「…………だってもう…一人なの。私…お父さんも、お母さんも…もう居ない。私、一人になってしまったの…」
貧しい山間の村だ。限られた平地のささやかな田畑からは、耕しても耕しても取れる作物は限られている。
働き詰めの村人の寿命は、ハジにとって瞬きする程に短い。
しかもか弱い彼らは、簡単に流行り病に掛かる。
そうして、彼女の父母は亡くなったのだろう。
普段ならば、ハジにとってそれは珍しくも無い、気に留める程の事もない出来事。
しかし少女にとっては、かけがえのない両親が亡くなったのだ。
泣くなと言う方が無理である事は承知の上で、ハジは言った。
草木が風にさわさわと揺れる。
まるでハジの心を乱すように…
「…泣かないで。…そんなに泣いては、綺麗な瞳が溶けてしまいます」
ハジは少女の目線に合わせるように、膝を折ると覗き込むようにしてそっと指先で彼女の涙を拭った。
されるに任せながら、幼い少女は覗き込んでくる男の美しさに息を飲んだ。
透ける様な白い肌、澄んだ水の底のような青い瞳。
緩やかにうねる豊かな黒髪。
それは彼女が今までに出会った事のない美しさだった。
小夜の知っている村の男達は皆無骨だ。野良仕事に明け暮れ働き詰めで、真っ黒に日に焼けた肌はいつも汗と土埃の匂いがする。
覗き込んでくる見知らぬ男は、労働とは縁の無い容姿をしていた。
その声は穏やかで、子供の耳にも聞惚れてしまう程良く響く。
「……本当?」
「ええ…。本当です。…それにこんな所で、一人で泣いていては、湖の魔物に魅入られてしまいます」
本気にしたのか、少女の表情がさっと青ざめる。
怖がらせてしまった事をほんの少し申し訳なく思いながら、ハジはそっと差し伸べた腕で身寄りのない少女を立たせると、粗末な着物に付いた枯れ草を払い、艶やかに微笑んで見せた。
「…こんな所まで、一人で来たのですか?…さあ、帰り道が判らないのなら、村の外れまでお送りしますよ…」
桜色の唇をぽかんと開いたまま、少女は穴が開くほどじっとハジに見惚れている。
「あなたは…誰?」
「………ハジと、お呼び下さい。さあ…もう泣かないで…」
ハジは指先で少女の前髪を払い整えると、どこから取り出したのか真っ白な椿をその髪に飾った。
白い清楚な花弁は彼女の黒髪にとても良く映えて、彼女を引き立てた。
「良くお似合いですよ…」
ハジに導かれて、小夜はそっと湖を覗き込んだ。
鏡の様に澄んだ湖面に映りこむ、見慣れない自分の姿に漸く彼女の面に微かな笑みが戻る。
「…ありがとう。…ハジ?」
「…ええ、どういたしまして」
「……私、小夜よ」
「…………小夜」
小夜は、とても美しかった。
その心のずっと奥深いところまで…。
ハジの今まで出会ったその誰よりも…
髪に挿した白椿が霞んでしまう程、彼女は純白の魂を持っていた。
その時…魅入られたのは、ハジの方だったのかも知れない。

絹のように柔らかな髪がさらさらと滑り落ちては小夜の鼻先を掠めると、その豊かな黒髪からはしっとりと水の香りがした。
その肌はひんやりと冷たく、煽られるまま素直に熱を孕んでゆく自分の体に、ぴったりと寄り添う男の肌が心地良くて、小夜はきつくハジの背中に縋った。
ハジは自分を『人』ではないと言う。
この体温の低さがその証なのだろうか…。
けれど、小夜にはこうして自分を抱き締める確かな男の存在が『人』とは異質のものであるとは到底思えなかった。その心地良く涼しい肌は確かに自分とは比べ様もなく麗質で美しかったけれど、こうして触れて確かめる事が出来る。
遠い昔に小夜を置いて逝ってしまった父や母には、もう二度と触れる事が叶わなくても、ハジはこうして触れてその存在を確かめる事が出来る…それとも、これはそういった次元の話ではないのだろうか…小夜には判らなかった。それに、こうしてハジの腕の中に居られれば、彼が『人』であろうが『神』であろうが、いっそ『魔物』であったとしても、小夜は構わない。

□□□

 

小夜がハジに初めて出会ったのは、まだ小夜が五つの頃だった。
その年、村には性質の悪い風邪が流行った。
優しかった父も母も、そして兄弟も、心の準備も何も出来ないままに相次いで亡くし、小夜は天涯孤独の身になった。
村の中で、皆そうと口には出さなくとも、身寄りのなくなった小夜は厄介者だ。
それだけ村は貧しいのだ。
小夜もそれは理解していた。
父や母や兄弟達と一緒に、自分も死んでしまえたら良かった…子供心に小夜はそう思った。誰にも迷惑をかけず、死ぬ事が出来たら…。
ぼんやりとそんな事を思いながら、村の外れをふらふらと歩いていたら、いつしか小夜は深い森に迷い込んでいた。
死んでしまえたら…そんな風に思っていた癖に、いざ帰り道が判らなくなるとどうしようもなく心細かった。
山間の日暮れは早い。直に夜になってしまう。夜になってしまっては、尚の事…。前に父が『夜の森に行ってはいけない』と口をすっぱくして、小夜に言い聞かせていた事を思い出したのだ。
森には神聖なものも、恐ろしいものも、この世の全てが混在していて、それは人がおいそれと近寄ってはならないものだと教えられた。
人には人の住む領域というものがあり、『人』ならざる者にはならざる者の領域がある。お互いにその領域を踏み越えてはならないのだと。
先へ進むべきか、来た道を戻るべきか、しかしもう小夜には自分がどちらから来たのかさえ判らなかった。
しかし不思議な事に、小夜の前にはまるで彼女を誘うかの様に道が出来てゆくのだ。
まるで何者かが、こちらへおいでと手招きする様に…。
小夜はその声無き声に導かれて森の中を進んだ。
そして突然視界が開けた時、目の前には美しく青い湖があった。
さわさわと風が下生えを鳴らす。
その様はまるで風の渡る姿が見えるかのようだ。
しかし、そこには誰も居ない。
生き物の気配すらない静寂が辺りを満たしている。
先程まで意識しなくとも耳に届いていた鳥の囀りさえ突然に消えていた。
目の前には、とてもこの世のものとは思えない美しい景色が広がっていて、しかしとても寂しいところだと、小夜は感じた。
寂しいと、まるで誰かの心が乗り移ったかの様に、寂しいと思った瞬間、ほろりとその丸い頬に涙が零れた。
今まで堪えてきたものが、急に噴き出したかの様に、家族を亡くした悲しみが溢れた。自分はまるでこの世に一人ぼっちなのだと…。
悲しくて、悲しくて、身を切られる程に悲しくて…。
その時、風が揺らしているとばかり思っていた下生えが、小夜のすぐ背後でかさりと音を立てた。

「泣かないで…」

驚いて振り返ると、見知らぬ美しい男が静かに微笑んで小夜に手を差し伸べていた。一瞬、その美しさに息を飲む。
それが、ハジだった。

ハジは小夜の手を取り、村の外れまで送り届けると、「さあ…」とその小さな背中を勇気付けるように押して出して、優しく微笑んだ。
「貴女の帰る場所は、あそこでしょう?」小夜はただ言われるままに、今度は村への道を一人で踏み出した。そして数歩進んだところで、もう一度きちんとお礼を言いたくて振り替えると、そこにもうハジの姿は無く、ただ涼やかな風がふわりと小夜の髪を撫でた。まるで、ハジの掌が髪を梳いてくれた様な気がした。

子供心に、どうしてももう一度ハジに会いたかった。

村に戻り、ハジが髪に挿してくれた白椿がはらりとその花弁を散らしても、その美しい男の姿が小夜の脳裏から消える事は無く、村の年寄りにその不思議な出来事を話すと、老人は神妙な表情をして言ったのだ。


「ああ、小夜。お前は湖の主様に余程気に入られたのだね」…と。

                     
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