仔うさぎのお留守番6

繰り返される口付けの狭間…。
「ねえ、…まだ怒ってる?」
落ちかかるハジの美しい黒髪を…手を差し伸べて耳に掛けてやりながら、小夜は覗き込んでくる男の眉間を反対の指先でちょんと突いて問い掛けた。
甘える様に、吐息が湿っている。
「……別に、怒っていた訳ではありませんよ…」
小夜の問い掛けに、男はさも意外そうに答えた。
『怒る』も何もない…。
ただどこか、釈然としない思いは心の底に燻っていた。愛しい少女の素直過ぎる態度を疑っている訳ではないけれど、しかし小夜はこう言わなかったか?
……………ちょっと質問したい事があって。そしたら…今は忙しいからって
小夜が、ソロモンに質問したい事…?
……………自分に、ではなく?
それに、もし偶然会ったのが本当だとするなら、そもそも何故小夜はゴールドスミスホールディングスに赴いたのか…。
小夜が嘘を付くような性格でない事はハジもよく解っている。
駆け引きなどとんでもない。
だからこそ、どうして…偶然出会ったソロモンにその時小夜が何を訊きたいと思ったのかが気になるのだ。
しかも、わざわざ仕事上がりに会う約束をしてまで…?
「でも、眉間に皺…」
思わず食べてしまいたい程愛らしい表情で笑って、小夜がハジの眉間を擽る…ぎゅっと目を閉じて難無く逃れ、ハジは他愛もない悪戯に優しい口付けで応えた。
そして…少し考えてから、質問で返す。
やはりそれだけは気になるのだ。
「……ソロモンに、一体何を訊きたかったのですか?…何かうちの会社に、ご用でも?」
「……な、何も用なんて…無いけど…」
「用もないのに…?」
普通……わざわざ講義を休んでまで、恋人の勤める会社を見に訪れるものだろうか…。
『少しでも相手の事を知りたい』と言う意味で…付き合い始めたばかりの頃ならばともかく、一年以上も経って…今更?
「………無いよ、……でも、見ておきたかったの。ハジの会社…」
「……それはまた、どうして?」
「…………ど、どうしてもっ!」
小夜が何をそんなにムキにならければいけないのか…ハジには見当すらつかない…こうして戯れているのも楽しいけれど…。
「………素直に言わないと知りませんよ」
…と、ハジは少々荒っぽく少女の体を抱き上げたのだった。
 
 
 
□□□
 
 
 
午後の寝室はまだ明るかったけれど、カーテンを閉める様な気にもならなかった。
今はどんな些細な仕草でも、小夜の全てを曝け出し…自分に焼き付けたい。
ハジは小夜を抱き上げたまま羽根布団をはぐと、その上にそっと小夜の体を下ろしゆっくりと傍らに腰を下ろした。
とろんと甘い瞳で、小夜はハジを見上げている。僅かに身じろいで、けれど大人しく…恋人が優しく抱きしめてくれるのを待っている。
小夜は素直過ぎる…………男の言葉の裏の意味を考えてみた事などないのかも知れない。
たった一週間留守にしただけだというのに…もう悪い虫が付きかけていたなんて…。
同僚としてのソロモンを信用しない訳ではないけれど、こと恋愛に関しては話が違う。何事も無かったから良かったようなものの、ソロモンがその気になれば世間知らずで素直な少女を籠絡するのは容易い様な気がした。…彼女を東京で一人暮らしさせる事に踏み切った父親の英断に、ハジは今更ながら尊敬の念すら抱く…。
彼が小夜の事をどれだけ心配しているかなど、それこそ自分には想像もつかない事だろう…。父、ジョージにしてみれば自分こそがその『悪い虫』なのである。
そんな自分を、釘を刺しつつも父ジョージは信用し認めてくれたのだ。
それというのに……小夜自身はその状況を自覚していない。
世間の男が自分をどう見ているか…など、彼女は意識した事すら無いのだろう…。
年頃の女性だというのに…自覚がないにも程がある。
躊躇いがちに…けれどいつまでもじっと自分を見ているだけの男に焦れた様に、小夜が細い腕を差し伸ばした。
可愛らしい指を捕える様に絡めて淡く色付いた爪先に唇を押し当てると、ハジは彼女の望む様にその傍らに体を横たえて強く彼女の体を腕に抱きしめた。
「ただいま、帰りました…。小夜…」
「お帰りなさい…。ハジ、……それから…ごめんね」
耳元で…それは吐息の様な声だった。
一応は反省らしき気持ちも抱いているのか…。しかしそれは、ソロモンと二人で会ったという事に対する謝罪ではなく、あくまでも嘘を付いてしまった事への謝罪なのだろう。
囁く様に小さく謝る唇を、そっと唇で塞ぐ。
「………。小夜が、謝る事などありませんが。……でも一つだけ言わせて頂けるなら…」
「……何?」
「もう少し、自分の事を自覚して下さい」
「………自…覚?」
予想通り、何も解っていない…、きょとんとした瞳だった。
「…貴女がどうでも、男は期待してしまいますよ。どんな場所であれ…夜に、二人で会う約束など…」
………その後、どうとでも持ち込めるではないか。
ハジの言葉に、小夜は少しだけ気を悪くした様に唇を尖らせた。
「………ソ、ソロモンさんは、……そんな事ないよ。だって私とハジの事だって、ちゃんと知ってるし……」
本当に解っていない…。
自身の魅力と言うものにまるで気が付いていない彼女に、そう言って聞かせること自体が無駄なのだろうか…。
そんな思いさえ浮かぶけれど、ハジは気を取り直す様に言い聞かせた。
「…ソロモンに限らず…」
「………そういうもの…なの?」
「……そうですね」
「………ハジも?」
「……私の事は…」
……………。
細い顎に指を添えて上向かせる。
そっと唇に唇を寄せると、小夜は大人しく黙って目を閉じた。
優しく塞ぐ…柔らかな感触がハジを受け止め…そして受け入れる。
薄らと開いた唇を割ってお互いの気持ちを確かめ合う…たった一週間…それでも離れていた事はこんなにも大きい。
温かくざらついた舌を繰り返し絡め合いながら、小夜のほっそりとした体のラインを繰り返しなぞる。掌で確かめる様にそのなだらかな括れを辿る。
途端に小夜の呼気に甘さが増して…。
小夜の両手がすり抜ける様にハジの頬を挟み込む。
口付けを一旦解放し、間近で覗き込んで『どうしたのですか?』と瞳で問い掛けると、小夜は思い余った様な表情で訴えた。
「…寂しかったの。……ハジが留守の間。学校に行っている間はまだ平気なのに…一人の部屋に帰って…夜になって…ベッドに入ると…」
「……すみませんでした」
仕事なのだからどうしようもないのだけれど、それでもこんな表情の小夜に他に何と言って答えれば良いのだろう。
「…このベッド、ハジがいないと…すごく、広いね…。私一人には広すぎるよ。いつも夜中に目が覚めたって、隣にハジが寝ていてくれるだけで、すごく安心出来るのに。寝返りを打っても、朝…目が覚めても、…ハジが居ない事が…こんなにも寂しいなんて…」
素直過ぎるその言葉に、胸の奥をぎゅっと鷲掴みにされるような愛おしさが込み上げる。
「…私も、寂しかったですよ。どこで何をしていても、貴女の事ばかり考えていました」
瞳を細めて、そう微笑む。
小夜と出会ってから…こんなに離れて過ごした夜は無かった。
もう一度丁寧に唇を覆って、優しく指先で彼女の髪を撫でる。
唇をそっと細い項に移して、柔らかな耳朶を食んで、舌を這わせると、体の奥の方からぞくぞくと熱い何かが込み上げてくる。
「っあ…。……ぁん、…ハジ…」
スカートの裾を乱し、小夜の足が絡み付く。
もっと触れたくて、ハジは絡み付くしなやかな太腿に掌を移した。
スカートは僅かに身じろいだだけでも捲れ上がるのに、薄いストッキングの生地はまるでそうする事を拒むかのようにぴったりと肌に張り付いてもどかしい。何度もその端を探るのに上手く脱がす事が出来ず、ハジは焦れた様に小夜の耳元に問い掛けた。
「……小夜。……破っても良いですか…?」
「…っえ。…ちょ…ちょっと…破るって…何?」
早く直に触れたくて、ハジは返事を待つ事なく爪先にその薄い生地を引っかけると力を込めて…難無くそれを破った。微かな抵抗と共に破れたそれが、大きな穴になる。
破れた所だけ素肌が露出して、ハジはその肌理の細かい皮膚の心地良さにうっとりと指を這わせた。
「……小夜」
年甲斐もなく、まるで十代の少年の様に体が昂ぶってゆくのを感じながら、甘く名前を囁くハジに…今朝下したばかりのそれを無下に破られて…いつになく小夜が憤慨する。
「っや…やだ…。破らないでって言おうとしたのに…!」
「…すみません」
素直に謝罪するものの、何もストッキング位いつでも買ってあげます…と、ハジは些か強引な態度を崩す事は無かった。
「小夜…」
尚も言い聞かせる様に指を這わせ更に薄い生地の裂け目を広げると、張りのある丸いヒップのラインに掌を移動してゆっくりとその感触を確かめ…くるりと小夜の体を裏返した。
「あっ…ゃ…。何?」
柔らかな枕に俯せられて、小夜は男を振り返るように声を上げる。ハジは構わずスカートのホックを外し、足から抜く様にしてスカートを脱がした。
全体にほっそりと長い…その美しい脚線から続く豊かなヒップの丸みは女性らしい曲線を描き…破れたストッキングのせいか酷く扇情的だった。そう言えば初めて出会った夜も自分はこの美しい脚線に見惚れていたのだとハジは思い出す。
「駄目…ハジ…」
声を上げながらも、敢えて抵抗する事は無く小夜は恥ずかしげに男の視線に耐えている。
細い腰のラインを撫でる様にしてシャツを捲り上げると、すっきりと窪んだ背骨のラインが露わになって、ハジは魅せられるままに唇を這わせた。
「っ!!あんっ…や…くすぐったい…」
こんな場所でも小夜は感じるのだ。
全身をくねらせる様にして身を捩りハジを振り返る小夜が、とろんと甘い目で抗議する。
決してくすぐったいだけではないのだと、その表情が物語っている。
ハジはそのまま滑らせた指で、小夜の背中のホックを外した。
途端に緩んだブラジャーの隙間から、シーツにつぶされた小夜のバストに指を忍び込ませる。柔らかで暖かな感触が指先を包み込んだ。触れた先端の突起を撮むと小夜が大きく背中をしならせる。本当はスムーズに脱がせる為にこうしただけなのだけれど、感じやすい小夜の様子にふと気が変わる。そう言えば、こんな風に彼女を愛した事は無い。
「…小夜、折角ですから…。このまま後ろからしましょうか?」
男の提案に、不安を滲ませた表情で小夜が訴える。
「…う、後ろって…」
「小夜の後姿が、余りにも魅力的なので…」
「…う、…嘘…そんな事…」
ハジはそれには答える事なく、自らの体の下に俯せの少女を組み敷くと負担がかからないように気遣いながらも、そっと背筋に舌を這わせた。
始め、肩甲骨の辺りに触れたそれは徐々に下って再び腰の位置にまで戻る。
「や…やん。駄目…ハジ…!!」
ちろりと舐める、その舌先が更にその下方に進んだのだ。上からぐいと腰を持ち上げられる。腰を高く突き上げるような体勢を取らされ、小夜の羞恥が限界を迎えようとしていた。小さな音を立てて、ストッキングの解れを更に大きく広げると、それはもう履いているというよりもただ纏わりつく薄絹と言った有様で…光沢のある華奢な生地に包まれた小夜の形良い双丘の片方を、ハジは愛おしそうに甘噛みした。
決して痛くはしていない、そんな優しい力加減であるにもかかわらず、小夜は恥ずかしさに嫌々と髪を揺らした。
身を屈める様にして、生地の隙間から小夜の秘めたその部分に舌を差し込む。
「…っ!!駄目…こ、こんなの恥ずかしい!」
恥ずかしい場所を彼の目の前に晒すだけでも耐えきれない程なのに…、こんな風に舐められたら…。いったい自分が今どんな状態なのかという事を想像すると、頭がおかしくなってしまいそうだ…小夜は逃れようと体を捩るけれど、ハジの腕は一向に緩まない。
「…でも、いつもより…感じているでしょう?」
ハジはそう言うと、レースで縁取られたその下にするりと指を滑り込ませた。
淡い繁みを探ると、小夜の溢れさせた甘い蜜とハジの唾液とで…そこはもうぐっしょりと濡れてしまっている。
指先でその柔らかな襞を弄る。溢れ出した愛液がとろりと太腿を伝ってゆく感触を自覚して、小夜は喉の奥から小さな悲鳴を漏らした。
前から回す様に差し込まれた男の指が、良く知った方法で小夜を高めてゆく。
「ゃ…あぁ…っん!!……ハジ…意地悪…」
「…えっちな事がしたい…と言ったのは、小夜ではありませんか?」
抗議などまるで聞く耳を持たないと言った様子で、ハジは小夜の内部に指を埋めた。
「いゃっ!…んっ!!…だっ…て、こんな…」
声を震わせ…枕に顔を埋める様にして、小夜は身悶えた。
「…小夜は、どうしたいのですか?…貴女の望むのは…こういう事ではないのですか?」
「…そ、そんな………」
深く埋められた指が緩々と蠢いていた。
「……あっ、あぁ…。………ハジの…顔が、見えないのは…嫌、なの…」
「…本当に、貴女は可愛らしいですね。……小夜」
腰を拘束していたハジの腕が緩む。
「あ…っ…!そ…な…」
顔を捻るようにして振り向いた小夜の頬に、全身で伸し掛かるようにして唇を押し付ける。腕を付いた反対の手で器用にベルトを外し、既に固く変化したそれを取り出すと焦らす様に小夜に押し付ける。
「ハジ…。……ハジ…」
「……小夜、これだけ濡れていれば…もう、挿れても大丈夫でしょう?」
いつになく性急に小夜を求めると、彼女はびくんと大きく全身を震わせた。
「や……。待って……ちゃ…んと、脱がせて…」
「脱がなくても、このまま入りますよ。顔は見えなくても…こんなに近いでしょう?」
感じやすい耳元に、柔らかく吐息を吐いた。
「っ…あ…。……あん」
有無を言わせず、ぐいと腰を押し付けた。
ショーツの細い布地を脇へずらし、その濡れた先端で小夜を探る。
「小夜…もっと腰を…」
高く引き寄せられると同時に、ハジのそれが小夜に侵入する。
「っん!!……あっ!!ゃ……ハジ」
「小夜…苦しい?」
「あ…っあ、……あぁっ…あん…」
言葉に出来ないまま衝撃に耐え切れず崩れ落ちる様に…小夜は枕にしがみ付くと髪を揺らした。背中から包み込むように、再び小夜の上に男が覆い被さると挿入が少しだけ浅くなって、小夜は漸く息を付く。
シャツの捲れ上がった小夜の背中に、ワイシャツの生地越しの男の熱が伝わる。
耳元に荒い息が弾み、小夜もまた熱い吐息を漏らした。
抱き合う向きが違うだけで、慣れた筈のその行為がこんなにも違う。
ハジが腰を揺らすと、いつも以上に圧迫される。突き上げる場所も微妙に違うのか、小夜は喉の奥から零れる悲鳴を堪える事が出来なかった。
「や…あぁっ!…あん、…あぁ…ん!!」
 
…小夜、……小夜。………ソロモンに、一体どんな質問を?
ハジは声に出さないまま、心の中で小夜に問い掛けた。
 
「やっ…やぁ…!……ハジ…ッ、ハ…ジ…」
「……小夜」
嫌々と激しく髪を揺らす…ちらりと垣間見えた…きつく閉じた瞼には涙が滲んでいた。
突き上げられる衝撃…揺さぶられるまま、喉の奥から零れ続ける悲鳴にも似た喘ぎと、愛する男の名前。
そんな小夜の様子に流石に罪悪感が芽生える。
小夜の気持ちを疑っている訳ではないというのに………。
ハジは僅かに腰の動きを緩めた。
彼女はあまりにも自覚が無くて無防備なのだ。
しかし小夜がどうあれ、他の男は彼女を放っておいてはくれないだろう…。
そしてこの先も自分は、そんな小夜にいつまでもハラハラさせられるのだろう。
込み上げる愛しさを持て余す様に、背中から強く抱きしめる。
「ハジ…、ハジ…、……あ、あぁっ!!…ハジ…好き…」
「小夜…小夜…小夜」
抱き締めた拘束を解き、ぐったりと脱力した体を仰向けさせると、体を離されて心細く身を捩る小夜に、今度はもう一度前から体を重ねる。懸命に縋り付いてくる、細い腕がワイシャツの背中を抱き締めると、愛おしさが堰を切った様に溢れてくる。
「小夜…。小夜…」
目尻に滲んだ涙を唇で吸い取って、優しく両膝に手を掛けると、小夜は自ら進んで足を開いた。やはり顔が見えていた方が良いと苦笑を漏らし、先程まで一つになっていたそこに再び己を押し当てる。貫かれる瞬間、その感触に耐える様にぎゅっと瞑られていた瞳が薄らと開き、ハジを映す。
「あ…んぅ…」
その感触に鼻にかかる甘い声で鳴いて、小夜が再びぎゅっと瞼を閉じた。
「……ハジ」
掠れた声で男を呼ぶ、ハジはゆっくりと愛しい少女の最奥を貫いた。
愛しさの余り、つい乱暴にしてしまった事を詫びる様にそっとこめかみに唇を寄せると、ほんのりと涙の味がする。
「……小夜…」
小夜は答えない。ただじっと目を閉じて、ハジの動きに甘い吐息を零し続けている。
小夜が愛しい。
こうして腕の中に抱いていても足りない程。
いっそ、自分以外の全ての男の視線から隠してしまいたい程。
しかし…小夜の自分に対する気持ちに嘘がないにしろ、外の男の視線から隠してしまう事など出来はしないのだ。決して小夜を縛りたい訳ではないのに、こんな調子では…自分の愛情は彼女の自由を奪ってしまうのではないか…。
…と言って、今更小夜と知り合う以前の自分にはもう戻れる訳もない。
愛しさに駆られて、大きく小夜を突き上げる。
「っあ、…や…ぁ…ん!」
「小夜…」
上気した小夜の頬に、唇を寄せる。
薄らと開いた…潤んで赤い瞳がハジを真っ直ぐに見詰める。
「…愛しています…。…小夜」
「…っんあ。…あぁ…あ………ぁん!!……ハ……ジ……」
小夜の細い指先にぎゅっと力が籠る。
まるでそれが合図であったかのように、小夜の体ががくがくと痙攣し喉の奥から声にならない悲鳴が漏れる。
「ゃ……っ!!…っは…ぅん……」
「小夜…」
高まった体から一気に緊張が解けゆっくりと弛緩してゆくのを、ハジもまた心地良い解放感と共に感じていた。
 
                      《続》
 

20110115 
と言う訳で、こちらに6を更新〜。
ああ〜恥ずかしい。いや、今更恥ずかしくはないけど(………)なんていうか、単にやってるだけの6ですみません…。果たして、このシーンが必要だったのか…自分でももう解らなくなっていますが、しかし自分的に潤いが必要だったんです…。実は途中から修正しました。修正したら別に必要無かった様な感じになってしまって…でもやっぱり潤いたかった(笑)のですよ。そして多分。私の脳内では、これで終わらないのですが、まあ…その辺はしつこいので省略です…読みたかった方にはすみません!!
……自分的には、ハジは着せたままさせたかったというか(爆)そしたらやっぱりきちんと脱いでもう一回はしないとねぇ…って…恥。
ここまで読んで下さいまして、どうもありがとうございました!!
殆どお話は動いておりませんが、7は表でお会い致しましょう〜!
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